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最終章  絶命 (蝉丸)

エルガー提督とエスメラルダの卑劣な罠にかかり囚われの身となったアマンダが、ここエル・ディアブロ島に監禁され
て間もなく3週間が経過しようとしていた。
その間受けた言語に絶する拷問の数々は彼女の心身ともに甚大なダメージを与え、アマンダ自身もはや忍耐の限界を
とうに過ぎていることを感じていた。
しかし、憎んでも憎みきれない両親の仇敵に許しを請うことだけは断じてあり得ない。
その誇り高きプライドは未だ健在であり、それをかろうじて支えていたのは強い復讐の念と海賊の意地だったのかもし
れない。
鍛え抜かれた強靭な精神と肉体はいかなる拷苦にも耐え抜き、屈服という選択肢を一瞬たりとも与えなかったことは、
彼女にとって幸いだったかは疑問である。
むしろそんなアマンダに堪忍袋の緒を切らし、精神的に窮地に立たされていたのは非情な拷問人のエスメラルダの方で
あった。
どんなに責めても屈しない囚人。自白を急かすエルガー提督。そして追い討ちをかけるように愛しい弟クロイツの訃報。
激しいストレスとプレッシャーと悲しみがエスメラルダを追い込んでいたのだ。

シャープファングス号の船内の船底近くに設けられた懲罰室には、木製の台の上に両手を左右に広げ跪いた格好で拘束
されたアマンダの姿があった。

               
両足は床に両手は台にともに金属の枷でしっかり固定されているため、唯一動かせるのは台に乗せた頭部だけであり、
遠めに見るとあたかも晒し首のようであった。
そこへ現れたエルガー提督一行であったが、有刺鉄線で無残にも深手を負ったヴェロニカの顔の包帯が痛々しい。
一行が用意された席につくと同時にエスメラルダが入室してきた。が、沈着冷静ないつもの彼女とは様子が異なり、身
のこなしも少々無骨で荒っぽく、何より目つきが尋常でない。
閉ざされた部屋の中に一気にプーンと酒の匂いが立ちこめる。どうやら相当酒を飲んできたようだ。

エルガー提督一行をジロリと睨みニタリと無気味な笑みを浮かべてエスメラルダが言った。
「提督との約束は反故だよ。あたしはもうこの女に我慢できない。これまでさんざんあたしをコケにし、挙句の果てに
クロイツまで奪ったこの憎い女を、今日この場で処刑してやる!」
そのエスメラルダの剣幕にエルガー提督すら一言も反論できない。
一方処刑台上のアマンダは、既に精も根も尽き果て、ただエスメラルダの言葉にいよいよ最期が近いことをむしろ安堵
の思いで無言で聞いていた。
エスメラルダは手下に例の物を持って来るよう指示すると
「キャプテン・アマンダ・オースチン。あんたには負けたよ。こんな強情女、今まで見たこともない。だけどね、その
強情の代償がどれだけ大きいか思い知らせてあの世に送ってやるよ。最後まで楽はさせないよ。」
手下が持ってきたのは五寸釘の束と重たそうな鉄製のハンマーであった。
「ふふふふ、15年前のニューランドンの悪夢さ。あんたの母親と同じ目に遭わせてやろう。でもあたしだって悪魔じゃ
ない。あんたが途中であたしに許しを請い、財宝の在処を素直に教える気になったら、一思いに死なせてやるよ。」
エスメラルダはそう言うと、まず1本の釘を取り上げてアマンダの拘束されている右手の甲に突き立てた。
「うぅぅぅぅ・・・・、負けない。負けるもんか!おまえなんかに絶対屈しない!」
アマンダは鋭い怒りに満ちた眼差しでエスメラルダを睨みつけると、固く目を閉じ激痛に備えた。
ドカッ!アグッ。ドン!ドン!ドン! うぐぐぐぐぐ・・・・。
無言で振り下ろされたハンマーによって釘はアマンダの手の甲を刺し貫き、さらに何度も打ち据えられて下の台座に
深く潜り込んでいった。
アマンダは大粒の汗を顔面に滲ませながらこの激痛に耐えた。

次に五寸釘の犠牲になったのは反対の左手の甲であった。
ドカッ!ドスッ!ドン!ドン!ドン!ドン! あぅぅぅぅ・・・・・。
エスメラルダはまるで無感情の機械のように、手首、腕、二の腕と順に等間隔で釘を打ち続けていった。
ハンマーの鈍い音が懲罰室の壁に反射するたびに、さすがのエルガー提督たちもその残酷さに顔をしかめた。
腱を切られ骨を打ち砕かれた両手からは幾筋もの鮮血が滴り落ち、台座の木目を赤く染めていく。

すべての釘を使い果たすとエスメラルダはアマンダの苦痛に歪む顔を持ち上げ、その口をこじ開けて強い酒を無理やり
流し込んだ。
「あんたには地獄を存分に味わってもらわないとね。最後まで気を失うんじゃないよ!」
そうして手下に向かってさらなる合図を送った。
心得た手下が台車を押して現れ、処刑台に磔になったアマンダの目の前で台車を止めた。
台車の上には一抱えもある籠が乗せられており、その中に無数のうごめく物の姿が見える。
酒の力で強制的に覚醒させられたアマンダの目にもそれが巨大な鼠であることがわかった。
「あたしの可愛い鼠たちにご褒美をやろうと思ってね。あんたのその胸、食べ甲斐がありそうじゃないか。あはははは」
手下は台車をさらに押し進め、これまでさんざん残酷な拷問の対象とされてきた豊満な乳房に籠がちょうどはまるよう
にセットした。

               
「そいつらは1週間何も餌を与えられていないから、さぞかし極上のご馳走だろうよ。胸を食い尽くした後は、そこから
体内に潜入し臓物まで食い散らかすに違いない。鼠に食われて命を落とすとは、名高きキャプテン・アマンダの最期に
してはなんとも哀れなものじゃないか!あははははははは!」
「うぅぅ・・・、くそっ!」気も狂いそうなほどの悔しさにアマンダは全身を大きく揺すろうとしたが、文字通り釘付け
にされた体はビクとも動かない。
「いくよ!」エスメラルダは籠の仕切り版をサッと開いた。
キィ!キィ!!ガブッ!ガリッ!目の前にぶらさげられた大きな肉の塊に鼠たちが一斉に牙を剥いて襲い掛かってきた。
ヒィィィィィー!!アギャアアァアァァァアァァーー!!
さすがのアマンダもこれにはたまらず、唯一自由になる頭を激しく振り回して絶叫をあげた。
見る見る乳房は皮を剥がれ肉を抉られ、その血飛沫が鼠たちの上に飛び散る。

                      
「さあ、最後にもう一度だけ聞くよ!財宝はどこに隠したんだ!」エスメラルダが詰問する。
「ギャアアァァァー!!言うもんか!言うもんか!言うもんかーーー!!」アマンダの断末魔の叫び声が反響した。

バタンッ!
突然懲罰室のドアが激しく開き、1人の見張りの男が現れた。
「どうしたんだ?!」エスメラルダは男の顔つきに只ならぬ事態を直感的に感じた。
ダダダダダダダダダダ!!!
次の瞬間、男の体が蜂の巣になって前のめりにドサッと倒れこんだ。
その後ろからなだれ込むように部屋に乱入してきたのは銃を構えた英国海軍兵の一団であった。
それに続いて兵士たちの中央を割るようにして長身の若い将校が現れた。

「セバスチャン!貴様、どうしてここに?!」 そう叫んだのはエルガー提督であった。
「そのセリフはそっくりお返ししたいものですな、エルガー提督。我が海軍の宿敵であるブルータルシャークと共謀する
とは、あなたもこれでおしまいだ。」
セバスチャン少将の指示で兵士たちは唖然とするエスメラルダとその手下どもを素早く取り押さえた。
さらに後から現れた3人の男たちがアマンダの元へ駆け寄り、鼠の籠を放り投げた。
「キャプテン!しっかりしてくだせぃ!なんて酷いことを・・・・」
「・・・ガ、ガンターク・・・・。エイハブ・・・・。ワン・ダイ・・・・。おまえたち・・・・無事だったのか・・・・」男たちの声に正気を
取り戻したアマンダが力なく頭を持ち上げた。

「ま、待て!これにはわけが・・・」予想外のセバスチャン少将の出現に狼狽したエルガー提督は必死に弁明しようと声を
震わせながら言った。
「わけは軍事法廷でじっくり聞かせていただきますよ。おい、提督を連行しろ!」セバスチャン少将は勝ち誇ったように
言い放った。
兵士たちがエルガー提督、ブルータルシャークの一味、そして令嬢たちを引き連れて部屋から出て行く。
その後を追って出口に歩きかけたセバスチャン少将が立ち止まる。
そして振り向くと、処刑台から解放されたアマンダに向かって言った。
「キャプテン・アマンダ。いい部下を持ったな。ガンターク君は出世の機会を窺う私に実に有益な情報をもたらしてくれた。
エルガーは反逆罪を免れないだろう。そしてその陰謀を未然に防いだ手柄により私は提督の地位を狙う。ははははは。
どうだい、またとないチャンスを提供してくれたんだよ。そして、こんな出世の鬼の私でも軍人の端くれだ。約束は守る。
情報提供の礼としてこの場は諸君を見逃そう。だがな、今度海で会った時は容赦しないぞ。あははははははははは!」
そう言うとセバスチャン少将は背を向けた。
ガンタークたちに支えられたアマンダがその背中に向かって言った。
「セバスチャン。借りができたな。だが、今度海で会った時は正々堂々と戦うまでだ!」

カリブ海を地獄と化した恐るべき仇敵は消滅した。
しかしアマンダの戦いはまだ続く。
          

THE END

 

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