第21章 船底 (とりあたま)
翌日、アマンダは全裸で後ろ手に緊縛されて小舟に乗せられ、沖合に停泊する「シャープファングス号」に連行された。メインマストを背にした格好で、立ち縛りにされる。
「今日こそ、喋ってもらうわよ…」。正体不明の相手との海戦で、唯一の肉親である弟を失った悲しみと怒りに、エスメラルダの瞳は真っ赤に充血し、狂気の輝きを帯びていた。「クロイツのためにも、誓ってお前の口を割るからね。覚悟しなッ!」。
「…」。アマンダはやつれきった表情ながら、闘志を秘めた視線を拷問者に向けている。
船の左舷甲板からは、海に向け飛び込み台のような板が突き出ている。その脇に長いロープが、左舷から船底をくぐらせてから右舷に通す格好で渡されていた。
甲板から突き出す板とロープを見て、アマンダの表情が恐怖に引きつった。
「お前も海賊の端くれなら、これからどんな拷問にかけられるか、分かるわよね?」。エスメラルダは、悪魔のような笑みを浮かべる。
犠牲者を舟底を通したロープで縛り、舷側から海に突き落とした後、ロープを引いて船底をくぐらせる「船底くぐり」。当時の海賊の間で、最も恐れられた懲罰だった。
「ただ、お前のようなしぶとい奴は、普通のやり方ではダメね。特別に淫らな方法で、悶え泣かせてやる…」。
エスメラルダが、背後のモーリーンとヴェロニカの2人に目配せする。2人はあやしい表情でアマンダに近付くと、左右の乳房に手を伸ばした。
「や…やめろッ…!」。アマンダは肩を揺すって抵抗するが、自由の利かない後ろ手緊縛で、連日の拷問に体力を消耗していて、女たちの手から逃れることができない。
「でかい乳…。まるで雌牛ね…」「これほど拷問されながら、お乳の先がコリコリ音がしそうな程、硬いわ。何て淫らな女…」。
ののしる台詞とは裏腹に、モーリーンとヴェロニカはうっとりした表情を浮かべ、女ならではの繊細な指遣いで、掌に余るアマンダの弾力に満ちた両乳房を愛撫し、乳首を舌で転がす。
「ああッ…、く…くそっ…ッ!」。同性に両乳首を同時に嬲られるソドミーの屈辱感と裏腹に、熟れた女体はセックスの反応を示す。乳房は張りを強め、先端の乳首は唾液にまぶされて背徳の勃起を強いられた。
「ほほほ…。準備ができたみたいねえ」。エスメラルダは嬉しそうに笑い、長さ1メートルほどの細く強靱な針金を手にした。針金の中程を、舟底から甲板に渡したロープに巻き付けて固定する。
さらに針金の一端を人差し指に巻いて輪を作り、そこにアマンダの屹立した右乳首を付け根まで入れてから、引き絞った。
「ああッ…!」。アマンダは淫らな責めを避けようと、必死で胸をうねらせた。「お願い…。お…お乳の先は、も…もう、許してッ…」。最大の急所である2つの肉の果実が、またも拷問のターゲットとなる恐怖に耐えきれず、哀訴の涙声を漏らす。
しかし、男勝りで凛々しくも美貌の女海賊の流す哀願の涙は、サディストの嗜虐心を掻き立てる効果しかない。
「そうはいかないわ。女の乳首は、拷問されるために存在するの…」。エスメラルダは構わず船大工用のペンチで、乳首に巻き付けた針金を捻って縒り合わせた。
「ひーいッ…!」。アマンダは、哀れな悲鳴を上げ、顎を突き上げる。
針金は感度を増した勃起乳首の付け根に食い込み、容赦なく締め上げていた。尖端は爆ぜそうに怒張し、色合いも透き通るような薔薇色から、鬱血して赤黒く変色し始める。
エスメラルダは、針金のもう一端で左乳首も締め上げた。「うう…」。アマンダは力なく首を振り立てながら、総身をわなわなと震わせ、呻いている。
「根を上げるのは、まだ早いわ。拷問の本番はこれからよ…」。エスメラルダは、アマンダをマストの立ち縛りから解放すると、後ろ手緊縛はそのままに、乳首の針金を引っ張って舷側に突き出た板に誘導する。
「ああッ…」。アマンダは両乳首を襲う淫らな刺激に耐えかねて、膝をがくがくさせ、おぼつかない足取りで歩を進めた。
「覚悟はいい?」。エスメラルダは、アマンダの両足首も縄で縛り上げた後、板の端に立たせて背中を押す。
水しぶきとともに、アマンダは頭から海中に転落した。後ろ手緊縛で両足も拘束された不自由な態勢ながら、すぐに海面に顔を出して大きく息をつく。
「いくわよッ!。海賊伝統の拷問を、たっぷり楽しんでね」。エスメラルダの合図で、配下の海賊達が数人がかりで、船底から右舷側に渡されたロープを引っ張り始める。
「がぼッ…!」。ローブに固定された針金に乳首を引かれ、アマンダは海中に引きずり込まれた。水面に沸き立つ泡が、ゆっくりと右舷側の船底方向に移動する。
海中では、ロープにつながった針金に引かれる両乳首は、体にかかる水の抵抗も加わって今にももぎ取れそうになっていた。
(ぐっ…あううッ…)。溺死の恐怖と、女の肉体で最大の急所を襲う耐え難い責め苦に、アマンダはもがいた。
アマンダの体は、背中を船底に擦りつける格好で、右舷側に引きずられていく。
長い航海で船底にびっしりと張り付いたフジツボや牡蠣が、背中を容赦なく切り裂く。その傷口に、容赦なく海水が染み込んだ。
(…!)。海中でアマンダは、声にならない叫びを上げる。周囲の海水が、流れ出した血で赤く染まった。
ゆっくり時間をかけて、アマンダは突き落とされた側と逆の右舷側の海面に引き上げられた。
「ゲ…ゲホッ、ガハッ…!」。頭を海面に突き出したアマンダは、苦しそうに海水を吐きながら激しく咳き込む。
舷側の手摺りから身を乗り出し、エスメラルダは冷酷な笑みを浮かべて呼び掛けた。
「白状する?。それとも溺れ死ぬか、乳首をもぎ取られるか、船底で全身をズタズタに切り裂かれるか、好きな方を選びなさい!」。
「…」。アマンダが黙って左右に首を振ったため、今度は左舷に渡されたロープが引っ張られ、再び海中に引きずり込まれる。
続いて右舷側へ、そしてまた左舷側へ…。アマンダが沈黙を守り続けたため、乳首を引かれながらの船底くぐりの責めは繰り返された。
「ぐ…ええ…」。過酷な水責めが10回に達した時、アマンダは真っ青な顔で大量の海水を吐きながら力なく仰向けに浮き上がり、動かなくなる。周囲の海面が、見る見るうちに血に染まった。
「畜生ッ!」。エスメラルダは口汚くののしると、部下に命じてアマンダを甲板に引き上げさせた。
「うう…」。乳首を針金から解放され、強いラム酒を喉に流し込まれたアマンダは、薄く目を開け力なく呻き声を上げるが、身悶える気力さえない。
エスメラルダの重いブーツが、脇腹や血まみれの背中を蹴りつけるが、アマンダはぐったりと横たわったまま、ほとんど反応を示さなかった。
「分かったわ。もう少し綺麗な体で死なせてあげたかったけど、残念ね…」。エスメラルダは憤怒の表情で目を吊り上げている。
(お父さま、お母さま。私ももうすぐ、お2人のそばに行くわ…)。アマンダは既に「甘美な死」による安らぎ以外は求めていなかった。(宝の秘密は絶対に守り通すわ。お2人ともきっと、褒めてくださるわよね…)。
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