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第16章  乱入(韓信)

ここは、現代の五本木ヘルズ。ドリセミ本部がある高層ビルの一室で、ドリー軍曹がゆったり紅茶を飲んでいた。
(50万ヒット記念企画も、ここまで順調に来ている。後は、あの人達が暴れ出さないのを祈るばかりだ)
そこにドアを開けて、どかどかと、あの人達が乗り込んで来た。
韓信「メリー・クリスマス、ドリー軍曹」
早紀「メリー・クリスマス、ドリー軍曹」
ドリー軍曹が静かに答えた。
「まだクリスマスには早いですよ、韓信さん、早紀ちゃん。いつも、ドリセミの会議にも顔を出さないお二人が、今日は何のご用ですか?」
韓信「50万ヒット記念、面白そうじゃないですか。私達も参加したくなってここに来ました」
ドリー軍曹が呆れたように言う。
「参加する?あの話は17世紀の話ですよ。どうやって参加するっていうんですか?」
「心配…ない。わしが…おる」
そう言いながら、かさかさの老人が部屋に入って来た。
ドリー軍曹が驚いたように聞いた。
「おじいちゃん、あなたは誰ですか?」
早紀が答えた。
「天空僧正です。この世でただ一人、時空に穴を開ける事が出来るお方です」
どうやら準備は万全のようだ。仕方なくドリー軍曹が答えた。
「いいでしょう。参加を許可します。ただし条件が二つあります。一つは、メインのストーリーに介入しない事。
もう一つは、あちらの世界での滞在時間は3時間までとする事。1秒でもオーバーしたら、こちらに戻って来てはいけません。
どうぞあちらで暮らして下さい。この条件、守れますか?」
韓信「いいでしょう。その条件、守ります。では、話がまとまった所で、ドリー軍曹も出発の準備をして下さい」
ドリー軍曹が驚いたように言った。
「えーっ!私も行くんですか?」
韓信「当たり前じゃないですか、50万ヒット企画の主催者が、顔出さなくてどうするんですか?」
ドリー軍曹がきっぱり断った。
「私は行きません。ここで企画を指揮してます」
早紀「ドリー軍曹、行きましょうよ」
ドリー軍曹「いいえ、行きません」
韓信が備前長船をさっと抜いた。
ドリー軍曹は思った。
(やばい、斬られる…)
ドリー軍曹は、部屋の隅に置いてあるリュックを横目で見た。次の瞬間、横っ飛びしながら、リュックを掴もうとする。
それに気付いた早紀が、ダイビングしてリュックを遠くへ押し出す。韓信が、ドリー軍曹の首筋に長船をあてる。
観念したドリー軍曹は言った。
「わかりました。行けばいいんでしょ…」
早紀がリュックを拾い、ドリー軍曹に渡した。四人は、カリブ海に向かった…。

              ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

カリブ海に浮かぶ一艘のクルーザー。名前は潮丸。ドリー軍曹所有の船だ。
韓信がドリー軍曹に尋ねた。
「エル・ディアブロ島はこの辺ですか?」
ドリー軍曹が答える。
「そうですね。なにせ地図にない島ですから、よくわかりませんが、蝉丸様の情報によると、この辺りですね」
早紀が言う。
「では、天空僧正、お願いします」
天空がゆっくり立ち上がり、経を唱え始めた。辺りにキーン、キーンと金属音が響き、やがて海上に紫色の穴がぽっかり開いた。
ドリー軍曹が叫ぶ。
「では出発!」
四人の乗る潮丸は、時空の穴へと突っ込んで行った…。

              ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

エルディアブロ島の地下室では、エスメラルダが失神したまま吊られているアマンダを見ながら、考え込んでいた。
(この女、しぶとい。あらゆる拷問を受けながら、絶対に口を割らん。さて、次はどのような拷問にかけるか…)
そこに、部下の男が報告を入れる。
「エスメラルダ様、ただ今、この島にクロイツ様がお付きになられました。まもなく、こちらにお見えになられます」
エスメラルダは喜びの声を上げた。
「おお、クロイツが来たか!」
クロイツは、エスメラルダの弟。姉と同じくカリブ海を荒らし回る悪名高き海賊。
乗っている船の名はネオ・ハーケン・クロイツ号。剣の達人。
地下の薄暗い廊下を、ゴードンがブツブツ言いながら歩いている。
「早く俺もアマンダを責めてぇな…」
気が付くと、ゴードンの目の前が真っ暗になった。顔を上げたゴードンの前に、大男が立っていた。
「ああ!これはクロイツ様。お久しぶりです」
クロイツは、静かに口を開く。
「よお、ゴードン、また何か悪さでも考えているのか?」
ゴードンがおどけて答える。
「とんでもない。姉上が色々お困りのようなので、駆け付けただけです」
クロイツは「そうか…」とだけ言って、廊下を進んで行く。
クロイツが地下室のドアを開けると、エスメラルダが喜びの表情を浮かべ、肩を掴んで言った。
「よく来たね、クロイツ。今日は何の用だい?」
クロイツが失神しているアマンダの方を見ながら、エスメラルダに聞いた。

                            
「それが捕らえた、女海賊か?」
エスメラルダが答える。
「そうだ。財宝の在処を白状させたいんだが、なかなか強情で…」
クロイツが言う。
「ちょっと気掛かりな事があって戻って来たんだ。この女の仲間が、姉さんにちょっかい出しに現れるような気がする」
「仲間?この女の仲間は全て皆殺しにしたよ。お前も心配性だねぇ」
エスメラルダは笑った。
クロイツが言う。
「いや、俺の勘はよく当たる。俺は姉さんを守りたい。もしもに備え、俺は、この島の沖で警戒する」
エスメラルダは感激して答えた。
「嬉しい事言ってくれるね。では頼んだよ。お前とネオ・ハーケン・クロイツ号が守ってくれるなら、私も安心だ」
クロイツは、守備に付くため部屋を出ていった。
エスメラルダは思った。
(クロイツがいてくれれば安心だ。後は、この女をどう白状させるかだけだ)

 

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