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第10章  客人(蝉丸)

まるで地上の生きとし生けるものすべてが葬り去られたように、音も波も風もなくシーンと静まりかえった夜だった。
夜霧に包まれたエル・ディアブロ島の波止場にギィギィとオールを漕ぐ音だけを響かせながら一艘の小船が到着した。
待ち構えていた数人の男たちは、手際よくロープで小船を桟橋に固定すると、梯子をバタンと渡した。
小船から4つの人影が無言で降りてくる。

                            
桟橋の男たちは手を差し伸べて順番に真夜中の訪問者を迎え入れた。
男の一人が手にしたランプで先頭の人物を照らして言った。
「お待ちしておりやした、提督閣下。」
光の中にエルガー提督の顔が浮き上がる。
男たちの先導で4人の訪問者はブルータルシャークの居城の中に消えていった。
石造りの長く暗い通路を通ってやがて一行が到着したのは、豪華な調度品で内装された客間であった。
天井のシャンデリア、壁際のキャビネット、そして部屋の中央に置かれた円卓にソファー。
一つ一つは高価な代物に違いなかったが、まったく調和というものが取れておらず不揃いな感は否めなかった。
それもそのはず、どの調度品も略奪のたびに運び込まれた“戦利品”だったからである。
「しばらくここでお待ちくだせい。」下卑た言葉遣いの男はエルガー提督一行にそう告げて部屋から出て行った。
エルガー提督は同行の1人の兵士を部屋の入り口に待機させると、ソファーの表面の埃を手で払い、「さあ、ここにお座りなさい。」
と丁重に他の2人に向かって言った。
2人はいずれもきらびやかなドレスで身を固めた若い女性であった。
「提督。あれはいつ見れるのかしら?もう今夜は疲れちゃったわ。」一人の女性が恐る恐るソファーに腰掛けながら言った。
「ほんとほんと、船なんて乗りなれてないから、どうも気分がすぐれないわ。」もう一人も同調するように言う。
「酒でも持ってこさせるとしよう。君たちはそれを飲んで今夜はぐっすり眠るがいい。お楽しみは明日ということで。」
エルガー提督は兵士に命じて女性たちの世話をするよう下僕を呼びにやらせた。
やってきた下僕の一人に女性たちを寝室に案内するよう手配するとお休みの挨拶をして、自分は兵士を従えもう一人の下僕とともに
部屋を出て行った。
下僕に導かれて地下へ降りる階段を延々と進む。
背筋がゾクゾクするような陰気な通路の先に、頑丈そうな金属の扉の部屋が姿を現した。
下僕は隣の部屋の扉をそっと開けるとエルガー提督に入るよう手で合図をした。
「ボスは仕事中邪魔されるのが大嫌いなんでさぁ。ですんでこちらから黙ってご覧くだせい。」
そう言うと壁に掛かったカーテンを左右に開いた。
30cm四方の小窓が現れ、そこから隣の部屋の様子が見えるようになっていたのだ。
言われるままに小窓から隣室を覗き込んだエルガー提督は、火薬の臭いと肉の漕げる異臭に思わずうっと鼻を抑えた。
突然シュボッ!という音とともに暗い隣室が光で照らし出される。
「ギャアアァアアァアアァァァーー!!」重そうな台がガタガタ音を立て、悲痛な絶叫が耳に突き刺さる。
そこには拷問台に全裸で仰向けに拘束され、体のいたるところを火で焼き責められている若い女性の姿があった。
                      

紛れもなくレッドオーシャン号キャプテンのアマンダ・オースチンである。
つい先日まで眩いばかりの健康的な肉体美に輝いていたアマンダとは打って変わって、今目の前に見える女は全身脂汗と血と痣と
火傷が入り混じってドス黒く汚れた肢体を晒していた。
しかし乳房を焼く炎に全身をわなわなと震わせながらも、その表情からは未だ強い闘志が漲っていることが伝わってくる。
「どうやらエスメラルダのやつ、そうとう手こずっているな。」エルガー提督がぼそりと呟いた。
「旦那、見てのとおりでさぁ。あの強情女のおかげでボスときたら毎日イライラして俺たちに当たりまくるんでたまんねぇっすよ。」
下僕は両手を低く挙げて参ったという素振りをして見せた。
翌朝、地下の拷問室にはこの場にはおよそ似つかわしくない真っ赤な絨毯が敷かれ、その先に酒と料理をずらりと並べた大きな
テーブルが準備されていた。
そこにはエルガー提督を中心に、昨夜のドレス姿の若いニ人の女性の姿があった。
エスメラルダが3人の前に立つ。
「こんなサービスは普段しないんだけど、他でもない提督閣下のご希望だから、今日は特別だよ。」
「いよいよ始まるのね、提督。どうしましょう、私ドキドキしてるわ!」女性の一人が興奮気味に言う。
「ああ、滅多に見られない生々しい見世物を存分に堪能されるがいい。しかも相手はあのキャプテン・アマンダだ。」
そこへ正面の金属の扉がギギギィィィと開き、両脇を二人の大男に抑えられながら後ろ手に拘束された一人の女性が入ってきた。

                                                                
その姿は昨夜拷問台の上で見た人物とは別人かと思うほど、体は丹念に洗い清められ、乱れた髪も綺麗に櫛で梳かされていた。
身に纏った純白の衣装は幅広のベルトのせいで豊満な胸がより一層強調されるように張り出して見える。
顔は連日の拷問でやや憔悴の色が窺われたが、それがかえって美しさを引き立たせているようだった。
「美しい!いや実に魅力的だ!この美しい外見が今からズタズタにされると思うと、ふふふふ、たまらんわい。」
わざとアマンダを美しく再生することで落差を強調しようと言うエスメラルダの憎い演出にエルガー提督も大満足のようであった。
だがアマンダの目は・・・絶対に屈するものかとでも言わんばかりに明らかに激しい怒りに燃えている。
「これがアマンダ・オースチンね。私の金貨と宝石を返せーー!この薄汚い海賊め!」女性の一人が突然立ち上がって叫んだ。
「あははは、まぁまぁ落ち着きなさい。貴女がた裕福な商人の娘さんたちにはたまらなく憎いだろうがね。今からこの女の口から
奪った財宝の在処を洗いざらい吐かせてご覧に入れよう。あははははは・・・」エルガー提督は自信に満ちた顔で笑って答えた。
“観客”の興奮が治まるのを待って、エスメラルダが言った。
「さあ、地獄の拷問ショーの始まりだよ!」

 

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