第9章 火薬 (とりあたま)
(お父様、お母様、助けてッ…)。地下牢に戻されたアマンダは一晩中、悪夢にうなされた。
何万匹もの蜘蛛の群れに追われる夢だった。必死で逃げようとするが、足は枷を掛けられたように重く、まともに動かない。
蜘蛛の群れの向こう側に、エスメラルダ一味の手で拷問死させられた両親が立っている。いくら助けを求めても、悲しく恨めしげな表情を浮かべるだけで、娘の叫びに答えようとはしない…。
牢に敷かれた粗末なわらのマットの上で、アマンダは後ろ手に拘束されたままの裸体を悶え、涙を流し続けた。
翌朝、再び拷問部屋に引き出されたアマンダは、後ろ手緊縛の状態でベッド状の拷問台に仰向けに拘束された。
「今日こそ、財宝の在りかを洗いざらい喋ってもらうわ…」。傍らでエスメラルダは、好物の葉巻をふかしている。
「お前にはやはり、オーソドックスな拷問がいいみたいね。ただ、蜘蛛に全身をはいずり回られて、発狂した方が楽と思えるかもよ…」。
エスメラルダは、水牛の角で作られた火薬入れを手にした。中には、マスケット銃発射用の細かい粒子の火薬が詰められている。
エスメラルダは、拷問台に厳しく拘束されたアマンダの太腿の上で、火薬入れを傾ける。ひとつまみほどの火薬が太腿の上に小さな山を作った。
「さて、次はどんな訊問方法か分かるかしら?」。エスメラルダニヤニヤと笑いながら、くわえていた葉巻を手に取って、太腿の火薬の山に火のついた先端を近付ける。
アマンダの淡いブルーの瞳が、恐怖に見開かれた。「や…やめろッ…!」。
「ふふ…、怖いの?」。エスメラルダは、サディスティックに目を細めた。「やめてほしければ、素直に話すのね」。
太腿の火薬を振り落とそうと身を捩るが、厳しい拘束はびくともしない。「…!」。アマンダは観念したように、瞳をきつく閉じて顔を背けた。
「いくわよッ!」。葉巻の火が、火薬に触れた。シュボッという音とともに太腿の火薬に点火し、白い煙と小さな火柱が上がる。
「ウギャーアッ…」。火薬の燃焼による高温で柔肌を焼かれる耐え難い責め苦に、アマンダの緊縛された総身が痙攣した。
程よく日焼けして健康的な蜂蜜色に輝く滑らかな太腿に、火薬の燃え尽きた跡が黒く無残に刻まれる。火薬の匂いに、微かな肉の焦げる匂いが交じった。
「全身が焼けただれる前に、知っていることを残らず白状することね」。
すっきりと伸びた脛。鍛えられて腹筋のラインが浮き上がる腹。剥き卵のように艶やかな丸い肩。縄で厳しく戒められた締まった二の腕…。火薬による火責めが、抵抗する術のないアマンダの裸体に加えられる。アマンダの悲痛な絶叫が、拷問室の淀んだ空気を震わせた。
鼠径部の金色に輝く恥毛の生え際にも火がつけられ、火薬の臭いに毛の焼け焦げる悪臭が交じった。
「しぶといわね…」。泣きわめきながらも、口を割る気配のないアマンダを見下ろし、エスメラルダは憎々しげに吐き捨てた。「どうやら、この自慢のおっぱいも、焼いてほしいようね…」。
脂汗にぬめ光る盛り上がった乳房の上で火薬入れが傾けられた。深く切れ込んだ両乳房の谷間と、左右の乳暈の数センチ脇に火薬が盛られる。
「や…やめてッ…」。女の最大の急所を高温の炎に焼かれる責め苦の恐怖に、アマンダは思わず哀訴の声を震わせた。
「やめてほしければ、吐くのよ」。エスメラルダは加虐の悦びに目を血走らせながら、葉巻の火をじりじりと胸の膨らみに近付ける。
「…!」。アマンダは抑えきれない恐怖に全身を震わせながらも、血が滲むほど唇をきつく噛み締め沈黙を守った。
エスメラルダは、冷酷に目を細めた。「いい度胸ね。気に入ったわ…」。
次の瞬間、アマンダの乳房の谷間から小さな火柱が噴き上がる。「ぎえーええッ…!」。アマンダは悲鳴に喉を震わせる。
続いて、左右の乳房の火薬に点火された。「いやーあ、いやーあッ…うぎーいいッ…!」。壮絶な絶叫が響き渡り、アマンダは拷問台の拘束を引きちぎらんばかりの勢いで、脂汗に濡れそぼった総身を反り返し、悶え狂った。
健康的に日焼けした肌の中で、日に当たることがなくまぶしい程に白い乳肌に黒ずんだ火責めの跡が鮮やかなコントラストを描き刻まれている。「ううッ…」。アマンダは、力なく頭を振り立てて呻き気を上げ続けた。
「いいわ…。まだ吐かないつもりなら、一番敏感なおっぱいの先を、ちょっと変わった趣向で可愛がってあげる…」。
アマンダは、長さが20センチほどの黒い2本の細紐を手にした。その端を、豊かな両乳房の先端から飛び出している乳首の付け根に2、3回巻き付けて引き絞った後、固結びにする。
「うっ…」。アマンダは小さく呻いた。涙を浮かべた不安げな眼差しで、付け根を絞られた自分の胸の先端を見詰める。
エスメラルダは、満足そうな笑みを浮かべ、両乳首から垂れた紐の端に葉巻の火を触れた。点火された火はジジッという微かな音と煙の筋を立てながら、数ミリ刻みで乳首に向けて迫り始める。
乳首を締め上げた紐は、火砲などを発射するための硝石を染み込ませた火縄だった。
「ああっ…」。アマンダの端正な美貌から血の気が失せ、恐怖に引きつる。
火縄は、火が触れている部分の繊細な乳肌をチリチリと焼きながら、少しずつ短くなっていく。
アマンダは必死で胸をうねらせるが、乳首を締め上げる火縄を振り払うことも、火を消すこともできない。
「うふふ…。もうすぐ、乳首に火が付くわ…」。エスメラルダは、低い声で脅した。「話すなら今のうちよ!」。
「い…いやーあッ…いやーあッ!」。アマンダは、狂ったように頭を振り立てて叫ぶ。「は…話せないッ…話せないーッ…!」。
次の瞬間、火縄の灼熱した火が両乳首に達した。
「ぐ…ウギャーアアッ…アアッ…!」。アマンダは、泣き濡れた瞳をくわっと見開き、絶息せんばかりの悲鳴に喉を絞った。拷問台に拘束されているはずの胸が、ブリッジのように反り返る。
仰向けになっても、高く盛り上がった乳房の先端からジジッと乳首粘膜を焼く音が発し、煙とともに肉の焦げる微かな臭いが立ち上る。
長く尾を引いた悲鳴が途絶え、浮き上がった背中が拷問台に落ちたかと思うと、アマンダは母性と性感の象徴である乳首を焼かれる苦痛と恐怖に耐えかね、気を失った。
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